2010年3月30日火曜日

【制約条件と創造性】

先般はチャレンジの活性化に向けて「どんな仕掛けや工夫をしていけばいいんだろうね」と飲みの席で話題にしてみました。すると「何でもいいから、やってみろ」といわれると、かえって何をやっていいのかわからなくなる面があるんじゃないですか? 特に若いスタッフに対しては、“何をすると、会社の何に貢献するのか”、そのつながりを是非、わかりやすく説明して欲しいです」みたいな話もありました。

確かに「とにかく何でもやってみろ」という上司の顔色を見ながら、何が正解が考え始めてしまって、勇気をもって、とにかく提案してみると、「そうじゃないだろ」と正しくつっこまれる。。。 ちょっとめげてしまう。 そんなことを考えると、チャレンジや企画提案を活性化していくために、前提や制約条件をちゃんと示す、ということも重要なのかなと思います。

最近どっかのテレビで、こんな実験を紹介していました。

10人ぐらいに人に「とにかく怖いリンゴの絵を描いてください」と指示して、どんな絵を描くかという実験です。 そうすると半数以上の人達が怖い顔をした「りんご」の絵を書きました。個性があまり出なかったということです。

ところが一方「リンゴに顔を描いちゃだめ」という制約条件を付けるとそれぞれの人がユニークな怖いリンゴ、例えばこんな所にあったら怖い、こんな雰囲気じゃ怖い、などのバラエティに富んだ絵を描いた、っていう話です。

制約条件があるからこそ、創造性が発揮される。音楽でも多くのポップスの名曲の歌詞は曲先。曲先どころか、オケ先というものもあるとか。実はビジネスも制約条件こそが創造力の源泉なのではないでしょうか。 とすれば環境や予算で制約条件があったって、それをむしろクリエィテビティ発揮のまたとないチャンス!って捉えるポジティブシンキングもできそうです。



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